木の家を建てる設計事務所
柱・梁が加工場に入ったとのことで、飯能まで材の確認に行ってきました。
材は飯能の西川材をメインに、すべて関東の杉材です。
こちらが梁材。
幅は全て4寸、胴差せいは6寸、他はスパンに応じて何種かです。
2階小屋の牛梁は、タイコ梁としています。
真っ直ぐの美しい材。
人工乾燥材ですが、中温度乾燥のため、杉本来の色味が失われておらず、内部割れもありません。
含水率測定はしていませんが、それほど乾ききってはいません。
ある程度の変形を見込んで、設計梁せいを末口300mmに設定していましたが、現物はさらに上端を平らに落として310mmありましたから十分な大きさです。
大壁部分に配される見え隠れの柱。
4寸角で背割りはしていません。
昨年秋の伐採の天乾材ですので、ある程度の変形が予想されます。
こういった材に背割りを入れると大きく開いてしまい、あちこちで壁をゆがませる心配があります。
真壁部分に露われる見えがかりの柱。
こちらは表面割れを防ぐため、背割りを施しています。
中には表面に節の見えない四方無地材も。
2階リビングの一番目に入りやすい場所に使っていただきます。
今回も加工はプレカットと手刻み併用の、ハイブリット(?)方式です。
うちで描いた伏図を元に、工場の方で起こしていただいたプレカット図は、みっちりチェック済み。
来週の加工開始を前に金物の位置や、手刻み部分との取り合いのことなど最終打ち合わせをおこないました。