木の家を建てる設計事務所
戸田の家、①に続き基礎工事の紹介です。
■立上り型枠
ベタ基礎の、ベース部分が打ちあがったので、次の工程は立上り部分の型枠組です。
既に配筋はなされているので、その両脇に型枠を配置して行きます。
型枠の内法幅=基礎の厚みとなります。
設計どおりの厚みが確保されているか、鉄筋との関係に偏りが無いか、鉄筋に被るコンクリートの厚みで下限値をクリアしているか、などをこの段階でチェックします。
人通口部分。
メンテナンスなどで床下に人が入ることを想定し、基礎の各区画を行き来できるように設けるのが人通口です。
木がセットされている部分がそれで、この部分では基礎の立ち上りが途切れることになります。
構造的には弱点となりやすいため、応力の小さい区画の端部分に配置するようにしています。
立上り部分を貫通する排水管のために、予め穴をセットしておく「スリーブ入れ」。
給排水設備図を元に位置のチェック。
鉄筋との離れなども確認。
■立上りコンクリート打ち
型枠が組みあがった後コンクリート打設前に、ホールダウン金物とアンカーボルトをセットします。
アンカーボルト
アンカーボルトは型枠のスペーサーにセットできるようになっており、より大きな引抜力を負担するホールダウン金物には、専用のセット部品を用います。
柱位置・土台継手や大引がかかる位置を考慮し、ボルト位置を図面で指示しています。そのとおりにセットされているかチェック。
コンクリートの呼び強度、配合値は前回のベース部同様。
打設高さは、型枠内に貼り付けておくマグネットを目安に打ち込みます。
基礎立上りの上端は、土台敷きの関係から、きちんと水平が確保され平滑でなくてはなりません。
コンクリート打設は実際の天端より1cm低めに打ち、あと1cm分はコンクリートが固まりきらないタイミングを見て、専用セメントを足して水平に均します。
そのための正確な高さをデジタル水平器を使って出している作業。