木の家を建てる設計事務所
配筋、瑕疵担保検査、ベース型枠、ベースコン打を、天気に恵まれたこともあり、3日間で効率よく終わらせることができました。
■「配筋」とは基礎の鉄筋組み作業のことです。
ベタ基礎のベース(水平)部分と、立ち上がり(垂直)部分を併せて組み上げます。
ここでは、組み上がった状態でチェックする項目が諸々あります。
・まずは鉄筋が指定の種類・太さであること
・立ち上がり配筋の平面位置の確認
・配筋同士の間隔
・定着長さ・継手長さの確認
・ベース筋のかぶり厚さの確認
これらが図面の指定通りに施工されているか、基礎の強度に直結する部分なので、次の工程に進む前に必ず確認が必要です。
今回も、いつもお願いしている基礎やさんは心得たもので、抜かりなくできていました。
ちなみに、基礎の設計内容は構造計算(許容応力度計算)に基づいたものです。
■瑕疵担保検査
2009年に施行された瑕疵担保履行法により、戸建新築工事では基礎の配筋完了時と耐力壁の設置完了時に、保険法人が指定した検査会社の現場検査を受けなければなりません。
我々が既に昨日行ったことと同じようなチェック項目を検査員の方が見ています。何の問題指摘もなく終了。
今回の保険会社は「日本住宅保証検査機構」=JIOさんでした。
■ベース型枠とスリーブ入れ
ベース部分のコンクリートを打つための鋼製型枠設置です。
ここはベランダ独立柱を支える張出し部分の基礎。
型枠は、コンクリートと接する面に剥離材を塗布してから設置します。
型枠が設置された状態で、鉄筋との離れ寸法を確認。
これがいわゆるコンクリートの「被り厚さ」となるわけで、必ずチェックする部分です。
設備屋さんもこの段階で作業。
「スリーブ入れ」と言って、給排水の床下配管が基礎を貫通する穴を予め作っておく作業です。
■ベース部分のコンクリート打ち
ポンプ車が準備を終えた頃、コンクリートミキサー車が到着です。
今回は川口の生コン工場から。
呼び強度はFc24・スランプ18cm・水セメント比56%です。
高く伸ばしたクレーンから下がるホースの先端を作業員が抱え、奥から順にコンクリートを打っていきます。
流しいれたコンクリートを均すため、作業員は中4名、外から2名。
均した後は、すぐに表面を平滑に仕上げて行きます。
もう最後の部分。きれいに打てました。
この後、コンクリートが乾くのを待って、立ち上がり型枠の設置→立ち上がりのコンクリート打ちへと進みます。