木の家を建てる設計事務所
現場では、大工工事の進捗と並行し、諸々の住宅設備や製品類の設置が行われます。
■ユニットバス
最も早い段階で設置するのがユニットバスです。
間仕切りの下地が半分できた辺りでの設置です。
出入口の鴨居・敷居・方立てなどは、設置したユニットバスのサッシ枠に合わせて後から取り付けますし、給水排水の結びも、周囲が仕上がってない状態で無いと作業がしづらいため。
この家の浴室は2階です。
剛床(ごうしょう)と言って、上端を揃えて張り渡した梁材の上に、厚い合板を階段部分を除く2階全体に張って固めた構造です。
ユニットバスはその剛床に置く形となります。
1階の場合のようにユニットバスを下げて設置することができないため、出入り口に段差ができるのは折込済み。
洗い場床→浴槽→壁→天井→窓枠→出入口、の手順で進みます。
二人で一日の作業です。
この、発泡スチロールでくるまれた断熱浴槽の名は「魔法瓶浴槽」だそうです。
洗い場への給水・給湯管、浴槽の排水管、追い炊き配管が確認できます。
■システムキッチン
システムキッチンの設置は、間仕切りができ上がってから。
壁面のキッチンパネル張りは大工工事としたため、キッチン設置業者さんの作業はキッチン本体の組み立てから。
箱が組めたら、引出しや機器を取り付けていきます。
このキッチンは、クリナップのラクエラなる製品。
レンジフードも含め、こちらも二人で1日の作業です。
■外部でも、そとん壁の完成を待って、諸々の設置が。
縦樋が取り付きます。
ガルバリウム鋼板製のこの樋は、カットも専用の丸ノコを使用。
取り付け面のちょっとした凹凸に、エルボを組み合わせてこのように対応。
足場のあるうちに、シャッター付サッシのスラットも嵌め込み。
そして、いよいよ足場解体です。