木の家を建てる設計事務所
ゴールデンウィーク明けに着工した大田区のH邸。
もうすぐ基礎工事を終え、来週には上棟を迎えます。
修正挽きを終えた構造材が揃ったとのことで、埼玉県都幾川町の「彩の森ときがわ協同組合」に行ってきました。
低温・中温の人工乾燥を経た、杉の柱・梁、桧の土台です。
↓杉の梁材を並べたところ
全ての材の、含水率とヤング係数(材の曲げ強度を推し量る数値)を測定し、特に数値の悪かった材は省いています。
↓含水率計
↓ヤング率簡易測
梁材では、残した材の中で、数値や木目(今後の乾燥過程での反りや割れの判断材料)、節の位置などを確認し、
同じ長さの材でも荷重負担の大きい材や、反りが出て欲しくない材を勘案し、番付(材の配置)を決めました。
大黒柱は、この家で唯一の露しの構造材です。
杉の6寸角(180mm)で、用意いただいた3本の中でこの材に決めました。
準耐火建築物なので基本的には構造材を露しで使うことはできないのですが、
この柱だけは断面を大きくすることで燃え代を確保する設計とし、露しにすることが叶いました。
↓手前が下で、見えている面が南向きに配されます。
デッキ屋根の構造材(柱・梁)は露し使いです。
着色することになりますが、割れ反りの出にくそうな目のものを選びました。
床下に配する土台は、桧材です。
↓低温乾燥の後、1か月間自然乾燥をした材で、桧のよい香りはそのまま、耐久性が期待できます。
これらの材はこの後プレカット工場に移動。
来週には上棟を迎えます。
ホッと安らげる無垢の木の家、家事がしやすくストレスのない住まい、光と風を感じる空間、健康負荷の無い自然素材の家、セルロースファイバー断熱の呼吸する住まい、高耐震住宅の設計を得意としています。
『家づくり至高ガイド』&『住宅リフォーム至高ガイド』(エクスナレッジ刊)その他、住宅に関する執筆多数。
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