木の家を建てる設計事務所
完成したばかりの所沢の家で、気密測定の機会を得ました。
建物を気密化するということは、隙間風や漏気の少ないつくりにするということです。
高断熱な住宅にとっては、以下の点から、ある程度の気密化は必須と考えています。
●冷暖房の際、隙間風で効きが悪くなることを防ぐ
●壁、床、屋根の断熱材の性能を保つ
●壁体内結露を防ぐ
この住まいでも採用しているセルロースファイバー断熱の施工会社、株式会社マツナガさんに測定を依頼しました。
減圧式の測定器です。
室内の空気を、この巨大吸い込み器で屋外に排出する際の圧力を測定し、隙間相当面積に換算してくれるというものです。
測定の前に、換気扇やスリーブ穴などをテープで目止めし
延べ床面積を入力しておき、運転を始めてから数分で、1㎡当たり何㎠の隙間があるか、表示されます。
で結果は、2.6㎠。
まずまずでしょうか。
で、この強力な送風機を運転している時点で、抜きんでて漏気が起こっている場所がわかりました。
玄関ドアです。
ここを目止めして再測定してみました。
結果は1.5㎠に一気にアップ!
「ん~!」
この住まいでもそうですが、アトリエ・ヌックの設計では殆どの玄関出入り口は、建具職人さんづくりの木製建具です。
この、無垢の木を使った手づくりの本物感は、アルミの木に似せたサッシドアに変えられるものではありません~。
玄関を風除け室状に独立させたプランニングとしているので、実際はここの隙間風が居住スペースの快適さを損なうことは少ないのですが、
木製ドアの気密性、今後はもう少し課題としていきたいと思います。
ホッと安らげる無垢の木の家、家事がしやすくストレスのない住まい、光と風を感じる空間、健康負荷の無い自然素材の家、セルロースファイバー断熱の呼吸する住まい、高耐震住宅の設計を得意としています。
『家づくり至高ガイド』&『住宅リフォーム至高ガイド』(エクスナレッジ刊)その他、住宅に関する執筆多数。
新築・リフォームのご相談、土地探し、耐震診断、既存住宅調査など、小さなことでもお気軽にお問合せ下さい。
埼玉の木と、アトリエ・ヌックの家づくりをもっと身近に感じていただけるよう、
カタログ「心地よい木の家を」を作成いたしました。
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