木の家を建てる設計事務所
飯能の林業家で、工房・木楽里(きらり)の井上さん開催の植樹祭に参加させてもらいました。
その名も「木楽林(きらりん)プロジェクト」の、キックオフイベントです。
きまま工房「木楽里」http://www.k-kirari.co.jp/about/
工房の目の前の高麗川を渡り、西武線の単線線路を越えてすぐの、陽当たりのよい広場が植樹地です。
晴天で暖かく絶好の植樹日と思いきや、苗を根付かせるには乾燥が大敵で、こういう日はイマイチなんです、と井上さんから説明を受けてのスタートでした。
植樹するのは、
・アオダモ
・アンズ
・イタヤカエデ
・マンサク
・ジューンベリー
・ツノハシバミ
・タラノキ
・コシアブラ
の8種。
飯能の山というと、私などはすぐに「西川材」=杉・桧・サワラと連想してしまうのですが、ここでは針葉樹はなし。
「木楽林(きらりん)プロジェクト」は、子どもも大人も地元の人も町の人も、皆が楽しめて森に親しみを持ってもらうことが目的。
なので、山の入り口であるこの場所には、花や実を楽しめる木を植え育てることにしたのだそうです。
小学生からおじいさんまで、井上さんのレクチャーを受け、植樹に挑戦しました。
うちの娘②も、初めての鍬を手に、奮闘しました。
まずはアンズを。
深すぎず浅すぎず、ポットの土に少しかぶるくらいの深さを目当てに鍬入れです。
掘り起こした土は埋め戻すまでの乾燥を避けるため、広げないように...
穴に苗を置いたら、土を戻して足でしっかり踏み固め。
戻す土には、草や枯葉を入れないようにしなければならないそうな。
これらが根に必要な水分を奪ってしまうのを避けるためなんですと。
踏み固めたら表面を覆う土を載せますが、これは逆に表土の水分を保ってもらうため、
草や葉を含んだ土で構わないそうです。
棒を立て、(何のため?)
ネットを被せ、(案山子?)
ペグで、ネットの口をしっかりと地面に固定。
そうです。
鹿除けです。
ここ飯能の山でも非常に増えているとのことで、そこここの木々の樹皮が食われていました。
フンもあちらこちらで見かけます。
樹皮よりも、苗から出る若芽は美味しいに決まっているので、ネット被せは欠かせないのだそうです。
樹種名を書いた木札の裏は、好きなことを書いていいよと言われ、娘②は「スコーンと食べたい」と。??
杉赤味の板。腐りにくく長持ちするそうです。なるほど。
2人で組んで6本を植えました。
参加者全員で8種10本づつを植えたとのこと。
15年後、食べられるそうです!
植樹のあとはこの気持ちのいい広場に腰を下ろしお弁当。
とても和やかでいい気持ちでした。
広場のすぐ背後は桧の森です。
井上さんの案内で、手入れされた林道を歩きました。
90年生の、桧・サワラ。太く迫力あります。
春を告げる二輪草
近くには、カタクリの群生地が。
斜面にいっぱい、みなカタクリです!
このプロジェクトでは、大学の森林学科に通う娘①も、スタッフとして参加させていただいていました。
イラストを手掛けた案内パンフ
自分が暮らす同じ県内の、大好きな森での活動に関わらせてもらい、生き生きと動いていました。
森を、林業の側面からだけでない捉え方をされている、社会活動家である井上さんとのご縁に感謝です!
夏の下草刈りにも参加したいと思います。
ホッと安らげる無垢の木の家、家事がしやすくストレスのない住まい、光と風を感じる空間、健康負荷の無い自然素材の家、セルロースファイバー断熱の呼吸する住まい、高耐震住宅の設計を得意としています。
『家づくり至高ガイド』&『住宅リフォーム至高ガイド』(エクスナレッジ刊)その他、住宅に関する執筆多数。
新築・リフォームのご相談、土地探し、耐震診断、既存住宅調査など、小さなことでもお気軽にお問合せ下さい。
埼玉の木と、アトリエ・ヌックの家づくりをもっと身近に感じていただけるよう、
カタログ「心地よい木の家を」を作成いたしました。
ご希望の方には、無料でお届けしますので、お気軽にご請求ください。