自分で設計したキッチンを使いはじめて8年になります。
機器類、シンク、カウンター、収納部など、少々の「こうすればよかったな~」はあるものの、概ね使い勝手よくいい付合いをしています。
これまで、引出しの内容物入れ替えや、新たに加わった家電品や調理器具の置き場確保など、小さな模様替えを繰り返して今に至っています。
食器洗いスポンジをいろいろ試してみたり、あまり使わない鍋に見切りを付けたり、なんていうのもあり、調理そのもの以外に、キッチンを自分流にカスタマイズしていくのも楽しいキッチンライフの一つです。
さて近頃気になっていたのが、シンク横の水切りかご。
食器洗いは洗浄機をメインにしているのですが、機械に入れられない材質のものや、使ったら洗ってしまわないと邪魔な調理道具、少量の食器などはやはり手洗いする必要があります。そのためにステンレス製の水切りかごを置いていたのですが、いつも何か食器が載ったままで雑然としているのが残念な感じでした。
そしてこのステンレスかご、汚れにくいと評判のクロス部分の少ない製品を選んだのですが、、、やはり水垢は付くのです。
メーカーのサイトをみると、毎日のお手入れが大切とのことで、一日に一度清潔な布巾で全体を拭きましょう。特に下側は水垢が付きやすいので念入りに、とのこと。
これをやってこなかったので、水垢は布巾で拭いた程度では取れなくなっていました(トホホ)。
水を受け流すプレートも、放っておくとぬめりが出てくるので、洗い流さなくてはならないのですが、大きいので水は飛び跳ねるし、ガチャガチャ大げさな音を立てるしで、ついつい放置してしまうのです。
そして、この汚れたかごに洗った食器を置くのもどうなんだ?!との思いも湧いてきて、水切りかごを置かないことにチャレンジすることにしました。
食器は洗ったらすぐに拭く、と決意しました。
洗ったら布巾に食器を並べ、続けて拭いて仕舞うを流れで行う。
習慣づいてしまえばそう苦ではなく、いつもシンク横はすっきり何もなく。
のはずだったのですが、家族には不評でした。
「コップを洗うたびに布巾を用意するのは面倒」
「しばらく水を切ってから片づける方が合理的」
「食器の量が多いときに平置きすると崩れる」
などなど。
話し合いの結果、私一人が使うキッチンではないので皆の意見を入れ、水切りかごは復活することとなりました。
ただし前の経験を生かし、ステンレス製は選ばないことに。
ステンレス自体の質感は好きですが、水切りかごの場合清潔に保つのには手がかかり、ズボラな私には不向きです。
もう一点、サイズの大きなものもNGです。
洗った食器を溜めすぎてしまう、カゴを洗うのに取り回しが大変、しまえない、が理由です。
基本的には耐久性がないので樹脂製品はあまり好まないのですが、今回はプラスチック製にすることに。
底面がネット状や穴あき状ではなく、リブになっている形状の製品です。
水を下に落としトレーで受けるという発想でなく、食器から垂れた水は傾斜する底面で受けてシンクへどんどん流してしまう、といったつくりです。
リブにより食器は縦置きでき、何より、汚れの付きやすい「小口」が少なく、面で出来ているので洗い易いのが魅力です。
前のカゴの半分の大きさなので、調理時の作業面が増えたのも利点でした。
普段はこのように立てて隅に寄せておき、誰かが使う際にセットするのも手軽です。
今のところ家族の評判も上々で、当面この方法で行ってみようと思います。
水切りかごに限らず、気になっていることがあればちゃんと考えて見直してみる。
その積み重ねで「使って楽し、見ても楽し」の我が家流キッチンが出来上がっていくのだろうと思います。
埼玉県戸田市で木の住まいづくりに取り組んでいる、建築士夫婦の設計事務所です。
ホッと安らげる無垢の木の家、家事がしやすくストレスのない住まい、光と風を感じる空間、健康負荷の無い自然素材の家、セルロースファイバー断熱の呼吸する住まい、高耐震住宅の設計を得意としています。
『家づくり至高ガイド』&『住宅リフォーム至高ガイド』(エクスナレッジ刊)その他、住宅に関する執筆多数。
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