木の家を建てる設計事務所

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住まいの撮影

2016/04/08

暖かな一日でした。

今日は練馬三原台の家の撮影日でした。
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昨年11月にリフォーム工事が完成してから5か月。
まだ本格的に居住を開始していないものの、少しづつ荷物が運び込まれ、住まいらしくなってきたタイミングで撮らせていただきました。

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毎物件、工事を終えると引き渡しの前に、必ず竣工写真は撮っています。
それは施工の完成記録写真であり、洩れの無いよう記録しておくというスタンスで、新井がデジカメ一眼で一部屋一部屋、遠景・近景を丹念に撮影します。
この家でも完成直後に行いました。

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それに対し、住み手の方が引越しをされ、生活を始め数か月後から一年以内の間に、プロカメラマンにお願いし、撮らせてもらっているのがこの「住まいの撮影」です。

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建物は、そこに人の暮らしがあって初めて住まいとなります。
工事が終了しただけでなく、家具や生活の道具が収まるべきところに収まり、住み手がそこで食事をし、入浴し、寝起きし、家族と時を過ごし、、、といった暮らしが営まれてやっと、建物に息が吹き込まれ、住まいとなるのです。

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我々は、住み手の方の要望を伺い、住み手の方の生活に思いを馳せながら、想像力を逞しくして、住み手の未来の暮らしを設計として描いています。
そして工事監理の期間を通じて、そのように描いた住み手の暮らしの舞台を形にするため、使命感に燃えて現場に通います。

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完成を迎え、美しくしっかりと設計通りに出来上がり、竣工写真に映った建物は、、、どこか取り澄ましていて無表情です。
まだ住まいになっていません。

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住み手の方も引っ越してしばらくは、目新しく楽しいがちょっとリラックスできないような、旅館に泊まりに来ているような感覚を味合われると思います。
が日々、自らの暮らしをそこに摺り合わせ、或いは家の方を自分たちの暮らしに手繰り寄せながら、
日を追うごとに馴染み愛着を感じるようになっていきます。

その時我々は、主と客が逆転したような、自分のものを手放したような、少し寂しい感覚を勝手に味わっているのですが(笑)、同時に住み手が思い通りの暮らしを手に入れ満足されていることに、至上の喜びを感じています。

住まいの撮影は、それがはっきりと形となって見える瞬間です。
写真に写しだされた、壁の時計、置かれた花、戸棚に並ぶ食器、仕舞われた掃除道具、テーブルの上のカップ、フックのタオル...。
すべてのものが主の暮らしを映し、家そのものも、そのひとつになっているのがよく見えます。

いつもお願いしているカメラマンの渡辺慎一さんは、そういった生活の息吹を表現する名手です。
今日も、新しく改修された中にも、愛着ある佇まいが残った部分や、使い慣れた生活の品々から見えてくる住み手の生活がカメラに納められたと思います。

出来上がりが楽しみです。


埼玉県戸田市で木の住まいづくりに取り組んでいる、建築士夫婦の設計事務所です。

ホッと安らげる無垢の木の家、家事がしやすくストレスのない住まい、光と風を感じる空間、健康負荷の無い自然素材の家、セルロースファイバー断熱の呼吸する住まい、高耐震住宅の設計を得意としています。
『家づくり至高ガイド』&『住宅リフォーム至高ガイド』(エクスナレッジ刊)その他、住宅に関する執筆多数。
新築・リフォームのご相談、土地探し、耐震診断、既存住宅調査など、小さなことでもお気軽にお問合せ下さい。

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