木の家を建てる設計事務所

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旧トレッドソン別邸

2019/05/06

バードウォッチングに日光方面に通うようになり、8年ほど経ちます。

日光で長く暮らされている方とも親しくお付き合いをさせていただくようになりました。

そんな中願ってもないお誘いを受け、アントニン・レーモンド設計の別荘建築を見学する機会がやってきました。
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1931年建築の、旧トレッドソン別邸です。
レーモンド43歳、そして〝担当〟の吉村順三が23歳のときの作品だそうです。

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*「住宅建築」2009年11月号、野沢正光さんのリポートから拝借した写真です。


写真を撮るのは遠慮したので、細かくご紹介できないのが残念ではありまが、
ロケーション、配置計画、プラン、ちょっとロマンチックな外観、居心地の良いインテリア、何もかも素晴らしく魅力的な建物でした。

しかし最も感銘を受けたのは、、、
88年経った今も、その素晴らしさを何一つ損なうことなく、現在に維持されていること。

トレッドソンさんから数えて5代目の所有者であるEさんがここに移り住んだのが1986年とのことなので、それからでもすでに33年が経つそうです。
どの時代の所有者も、この建物を愛し、建築当時の姿を損なわないようにずっと腐心し続けて今につながるのだと、Eさんが教えてくれました。

日光の中でも最も由緒ある山内地区で、古くからの石垣と杉木立の中にある苔むした庭と平屋の建物。

夏の家としてつくられたものを冬も過ごせるよう断熱改修したり、新しい暖房設備を入れたり、水回りを刷新したりと、様々に手を入れているのですが、とにかく元の姿やイメージを壊さないように大切にしているのです。
改修の際の納めやEさんの言葉から、その敬意が伝わってきました。

板張りの外壁や木製の窓などを、湿潤な時期も多いこの地で、健全に維持し続けるのは大変なことです。

アメリカ西海岸のお住まいとここを行き来する生活を送られているEさんご夫妻。
庭の木や草花から、家の隅々までを案内くださいました。

棟持ち柱を兼ねるRCの煙突がこの家のデザインポイントの一つですが、冷えてきた夕刻、暖炉に火をいれてくださり。
一本のマッチをいれて一分とたたないうちに、メラメラと薪が燃え上がりました。
暖炉の巧みな設計と、Eさんご主人の薪の組み方が相まってのことと、深く感激しました。
吉村さんは暖炉の名手とも言われますが、レーモンだから受け継いだものなのでしょうか。

そしてコーナーベンチのダイニングスペースでお食事とワインもご馳走になり...

忘れられない幸福な時間を過ごさせていただきました。
この建物や庭が、この先もずっと今の姿であり続けることを願ってやみません。





埼玉県戸田市で木の住まいづくりに取り組んでいる、建築士夫婦の設計事務所です。

ホッと安らげる無垢の木の家、家事がしやすくストレスのない住まい、光と風を感じる空間、健康負荷の無い自然素材の家、セルロースファイバー断熱の呼吸する住まい、高耐震住宅の設計を得意としています。
『家づくり至高ガイド』&『住宅リフォーム至高ガイド』(エクスナレッジ刊)その他、住宅に関する執筆多数。
新築・リフォームのご相談、土地探し、耐震診断、既存住宅調査など、小さなことでもお気軽にお問合せ下さい。

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