木の家を建てる設計事務所

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住まいと共に歩む生き方

2017/12/08

「茶壺房」-チャフウボウという名で、紅茶の卸を営んでいる建て主Aさん。
お住まいと仕事に関わるスペースの改修を、何度にも分けて行ってこられた、稀有なケースです。
12年の間に、5回のリフォームを行いました。

その間、年に数度は伺って何だかんだとプライベートなことも長話し、少し飲んだりもしながら「女の生き方」論を交わし、といったことを長い間続けてくると、
私にとってAさんは、建て主さんでありながら、人生の先輩、女友達という風情のお付き合いになっています。

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初めてお会いしたのは14年前になります。
私は下の子を妊娠中で、大きなお腹を抱えて「はじめまして」と言い、打ち合わせを始めたのでした。
出産後4ヶ月ほどで大規模改修着工。
今振り返ると、そんな状況の私によくぞ設計監理を依頼してくれたと思いますし、私も出産を挟んで設計と監理をよくぞやり遂げたものです!

所属する女性建築技術者の会で、先日「~住宅改修から見えてくる~今を生きるシニアの選択」なる定例会を開催したのですが、そこで私が発表した事例もAさん宅についてでした。
自分らしく生きるためと、生計を立てるため、地道に何度かに分けて行ってきた改修を紹介させてもらいました。
会報に報告するために一枚にまとめた改修概要が以下です。
11月定例報告事例 05 勝見.pdf

「実績のご紹介」ページには、それぞれの改修後の写真をアップしてあります。
http://atelier-nook.com/works/2015/01/mitaka.html

数日前も、少し現れ始めた不具合や経年変化の確認にお邪魔してきました。
毎回感心するのですが、「仕事も暮らしもここが起点」とおっしゃるだけあって、清掃が行き届き、少しのセンスのよい暮らしの道具が置かれ、
住まいを自分の体と同じように大切にしていらっしゃるのが、よくわかります。

なので、結露によるカビや経年の塗装劣化なども、時期を逸することなく気付かれて、早め早めの対処につながっています。

訪ねたこの日、たまたまゲストが宿泊されるとのことで、いつにも増してスッキリ片付いた部屋々々でした。
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綺麗に化粧直しはしてきましたが、再来年には築40年を迎えるこの建物。
次は、屋根・外壁の塗り直しではなく、葺き替え・張替えを視野に入れた改修計画のことを話し合いました。

決して高級ではない古い建て売り住宅でも、きちんと計画的に手を入れて行けば「愛着ある長寿命なわが家」となることがわかります。
Aさん宅をその好例とすべく、私も方法論やコストコントロールを極めていきたいと思います。


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