木の家を建てる設計事務所

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大黒柱伐採

2017/11/30

このトゲトゲの葉、ご存知でしょうか?
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杉の葉です。
木材の部分とはまた違う、清々しい香りがします。
杉の木に出会っても枝ははるか上の方にあり、地面に落ちているのは枯れた葉ばかり。
こういうみずみずしい葉に触れる機会は意外にありません。

先日都幾川にて、杉の伐採を見学しました。
彩の森ときがわ協同組合と、木の家だいすきの会の共同企画のイベントです。
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間伐ではなく、柱に使うため、60~70年生の木3本を伐採します。

現在設計中の建て主さんをお連れすると伝えたところ、組合の計らいで、木を一本プレゼントいただけることになりました。
組合側が推薦する立木を、建て主さんに確認してもらった後、名札が設置されました。

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事前に、家の真ん中に通し柱として5.5寸角の6m材を所望してしたのですが、最適の木を選んでいてくれました。
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5.5寸角は16.5cm角。
あまり太い木から取ると、切断面に節がたくさん出たり、目の粗い部分が出たりする確率が高くなるので、
ほど良い太さで、曲りのないまっすぐなものが選ばれていました。

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今回の切り手松村さんが、どの方向にどう倒すかを検討しています。

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まずは倒したい方向に受け口をつくり、その後反対側に廻り追い口にチェンソーを深く切りこんでいきます。
太さの2/3くらい刃が入ると、すこ~し木が傾き始め、その後はバリバリと音を立てて倒れ、最後はドシンと地響き。

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切り口を揃えるまで、ほんの数分の出来事です。

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この杉の、70年弱の山での人生が終わりました。

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切り株はこのままここに残りますが、幹は建て主さんの住まいの大黒柱として、第二の人生を歩みます。


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組合の土場に戻り、きのこ汁の振る舞いを受けました。

目の前で自宅に使われる木の伐採を見、これから、運搬・製材・乾燥など、山の人々に手を掛けられながら一本の柱になって届くと思うと、
建て主さんも我々設計者も、厳かなあたたかい気持ちになれ、きのこ汁も格別の味わいでした。

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