木の家を建てる設計事務所

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物干し考―屋外編ベランダ

2017/06/12

関東もとうとう梅雨に入りました。

気温は高すぎず過ごしやすい面もありますが、ジメジメするこの時期に一番悩ましいのは洗濯に関すること。
空模様を見ながら、洗濯物を外に干すべきかどうか悩み、降ってきたら取り込みに走り、そしていつまでも乾かない...と、洗濯のことが気になりっぱなしという方も少なくないでしょう。

しかし、しないで済まないのが洗濯で、実はこの時期に限らず洗濯と雨は切っても切れない関係。
外干し派にとっては、雨と仲良く共存していくしかありませんね。


■ベランダには屋根を!
干すのは2階ベランダに、というのが主流派でしょうか。
陽当たりや風通しがよく防犯的にも安心感がありし、2階寝室の布団を干すにも好都合です。

ベランダを造る際に屋根を架けておくと、急な雨でも焦らずに済みます。
ベランダをしっかり覆うように架ければ、風雨の時以外はそのまま屋根下に洗濯物をかけておくことも可能です。
屋根庇を伸ばす方法、別にベランダ用に屋根を架ける方法、どちらもOKですが、屋根無しベランダに比べ利用価値は歴然です。
アトリエ・ヌックでは、床や手すりも木で制作することの多いので、ベランダ本体の腐蝕を防ぐ意味でも、屋根は強い味方です。
sakai01.jpg
屋根が深いと洗濯物に陽が当たらないのでは?と聞かれることがあります。
洗濯物を外に干す主なメリットは、室内より乾燥しており風も当たるので、早く乾くことです。
直射日光は洗濯ものを早く乾かすのに一役買い、紫外線殺菌効果もありますが、長く当てていると繊維の褪色や劣化をおこすというデメリットも見逃せません。
日はほどほどに当たり、乾くまでは安心して吊るしておける環境づくりが大事だと考えます。


■ベランダへはどこから?
陽当たりのよい2階に物干しがあるのはいいけれど、濡れた重い洗濯物を持って移動することを、考えておかねばなりません。
この↓住まいでは、浴室と脱衣所を2階に配置しました。
皆が寝る前に入浴するのが習慣の家族でしたので、寝室のある2階に配置するのが自然でした。
脱衣所に置く洗濯機も必然的に2階となったので、結果、階段の上り下りなしに洗濯物を物干しベランダへ運べます。
更には、吹抜けを渡るブリッジを設け、各人の寝室を通らずかつ最短距離で脱衣所とベランダを結びました。01.jpgsakai02.JPG


■脱衣所は1階でも...
リノベーションを行ったこの住まいでは、階段を南北逆転に架け替えることで、スムーズな洗濯動線を叶えました。
以前は洗濯機のある1階脱衣場から、家を半周し階段を登りまた2階の廊下を半周しベランダにたどり着くという、主婦泣かせのつくりでした。
階段の上り下りは残ったものの、意味の無い回遊がなくなり、ストレスは大幅に軽減されたとのことでした。
04.jpg hukuda.JPG
ベランダに面し設けたホールは、パイプを吊るし臨時の室内物干し場に。


次回記事は、1階に設ける物干し場=サービスデッキのお話です。

埼玉県戸田市で木の住まいづくりに取り組んでいる、建築士夫婦の設計事務所です。

ホッと安らげる無垢の木の家、家事がしやすくストレスのない住まい、光と風を感じる空間、健康負荷の無い自然素材の家、セルロースファイバー断熱の呼吸する住まい、高耐震住宅の設計を得意としています。
『家づくり至高ガイド』&『住宅リフォーム至高ガイド』(エクスナレッジ刊)その他、住宅に関する執筆多数。
新築・リフォームのご相談、土地探し、耐震診断、既存住宅調査など、小さなことでもお気軽にお問合せ下さい。

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